ステアリング切り始めがすごく気持ちいい、プレミアム感のあるタイヤ[ ブリジストン RE-71R ]
ステアリングの切り始めが、すごく気持ちイイ。
スッと切っていくと、しっかりとした反応がハンドルを通じて返ってくる。
フロントタイヤの向き、ブレーキやアクセル操作に応じたトラクションのかかり具合、それらをはっきりと伝えてくれる。
ハンドル切ったり、アクセル開けたりがただでさえ楽しいアバルト プントで、その操作がますます楽しくなる。
路面をしっかりと掴んでいるフィールが伝わってくる。タイヤがたわんで、でも路面をはなさない、あのシーンが脳裏に浮かんでくる。だからそれ以降も安心して、自信を持ってステアリング切り増していける。そして切った分、クルマはしっかりと向きを変えてくれる。
自分が上手くなったと勘違いしてしまいそう。
そしてこの初期のタッチが、とっても素敵。ソフトでリッチなフィールで、路面状況を伝えてくれる。
ステアリングからの情報量が、今まで経験した中で一番あるんじゃないかな(たいして経験あるわけじゃないけど)。スポーツタイヤというと荒々しい感じがするけれど、そんなことはなく。豊かな感じさえする。そういう意味で、プレミアムスポーツなタイヤなんだと思う。
このタイヤ、乗り心地が良いってよく聞くけど、そういう上質なタッチも良い意味で影響してるのではないか。
やっぱり、値段が高いだけのことはある。みんながイイと言うだけのことはある。
総合的なグリップも、記憶している限り、一番上。いつも走ってる、いつものコーナーで、一番スピードを乗せていける。
比較対象は、このタイヤと、このタイヤ。
ただし、それは公道での話。サーキットでは、、、分からない。評価できるほど速く走ってない、と正直に言うべきか(笑)。
ただ、乗り心地が良いとはいえ、やっぱりスポーツタイヤ。路面の不正ではポンポンとゴムまりのように跳ねる。でも、剛性が高いしグリップもあるので、公道上ではおかしなことにはならない。
それに、うるさい。路面が悪いとすぐに騒ぎ立てるし、60Km/h前後になると、ワンワンと周波数的なノイズがわいてくる。
ワンダリングはまだトレッドが分厚いせいか、それほどない。でも減ってきたら悪化するんだろうな。
スポーツタイヤにそんないろいろ文句を付けちゃダメだけど。
装着時の目論見通り、富士スピードウェイではタイムアップはならなかったが、でもこのタイヤのおかげでそこそこのタイムに収められたのだとも思う。
自分の富士でのタイム、ラップチャートを見ながら同じくらいのクルマと経験のドライバーと比べて、2秒遅いくらいかなというイメージがあった。それが今回、同じ71Rユーザーと比べたとき、だいたいそのくらいのタイム差だった。やっぱりな、という感じ。この2秒は、きっとドライバーのウデの差。某氏からも突っ込まれてるように、ビビリミッターが効きすぎてるんだ、きっと。
ジムカーナ場では、自分のベストに近いタイムがあっさりと出た。コースや走り方に慣れてきたせいもあると思う。
先輩諸氏の走り方を参考に、もっとタイヤの使い方、走り方を考えれば、タイムは縮められそう。
そんなわけで、やっぱり買ってよかったRE-71R。
今後は11月の御嶽山でのヒルクライム、たぶん、筑波の走行会にももう1回出ると思う。そして、12月のアバルトカップ最終戦。このタイヤが活きるイベントがつぎつぎ控えている。ちょっと楽しみ。
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